巷には「フェチ」という言葉が溢れています。しかし、そこでいう「●●フェチ」のほとんどは、●●自体への強い拘りがあるというよりも、「●●がちょっと好き」「●●がある女性が好き」というだけです。
たとえば、「脚フェチ」を自称する男性は、「綺麗な脚を見るとドキッとする」程度か、「脚が長い女性が好き」という感じで女性の好みの一部かである場合が多いですね。それが悪いというわけではありませんが、私のような真正のフェチからすると、「それはフェチじゃないよね?」と思ってしまいます。
他人が何をもって「フェチ」というかは個人の自由です。しかし、もっと厳密に「フェチ」を定義するならば、フェチに対する認識も変わってくることでしょう。
精神医学におけるフェチは、生命のないものに対する性的衝動のことです。中でも治療対象となるのは、日常生活に支障を来すレベルのフェチに囚われている人だけです。たとえ、生命のないものに関心があっても、そこから女性を連想して女体に欲情する人は真のフェチではありません。
たとえば、セーラー服フェチを考えてみましょう。
「セーラー服フェチ」を自称する男性は多いですが、彼らのほとんどはセーラー服を着た女子学生に欲情するだけです。彼らにとって、セーラー服は、あくまでも女子学生を引き立てる道具でしかありません。
一方、真のセーラー服フェチは、セーラー服そのものを使って自慰できれば満足で、女体には興味がありません。もちろん、セーラー服の何に欲情するかは人それぞれです。冬服のツルツル裏地やリボンでシコシコする人もいれば、セーラー服の袖口に肉棒を突っ込む人もいます。中には、セーラー服を便器に突っ込んで放尿することに欲情する強者も……。
いずれにしても、彼らは、セーラー服の持ち主が誰だったかには興味を示しません。誰が着ていたセーラー服であろうと、それがセーラー服でありさえすれば、愛情の対象になるんですよ。女体無しのセーラー服と性行為して満足するのが真のセーラー服フェチです。
他のフェチも同様です。「脚フェチ」も、真の「脚フェチ」であれば、電車に轢かれてバラバラになった女性の脚にすら欲情します。美脚さえあれば、顔も、胴体も、オマンコも要らないんですね。
さて、ここまでふまえて、冒頭の動画に話を移しましょう。
この動画は、YouTubeに公開されています。レディースのナイロンジャケットをひたすら切り裂いていくだけの動画です。もちろん、アダルト動画ではありませんよね。
しかし、真のジャンパーフェチである私は、この動画を初めて見たとき、激しく欲情しました。まず、ジャケットのデザインが私好みです。袖口とお腹周りの部分にゴム編みがあります。前身ごろはファスナーで開閉できます。中綿が入っていて、ペラペラではなく、ぶ厚すぎず、ほどよい弾力性がありそうです。ファー付きのフードがついていて、MA-1のようなデザインですが、フライトジャケットの一種でしょうか?そして、何といっても裏地が官能的なんですよ。赤い化繊生地をキルティングした裏地は触り心地が良さそうです。触ってみたいですし、オチンチンを擦りつけたいです。
そんな愛しいジャケットがハサミで無惨に切り刻まれていきます。何の躊躇もなくジャケットにハサミを走らせる男性……。前身ごろの表地が解体されて、白い中綿が露わになります。「そんなことしないで!もったいない!やめて!」と私は思いながらも、動画の続きが見たくて仕方ありません。股間はモッコリと膨らんでいます。どんどん切り裂かれていくジャケットは、前身ごろが切り取られて背中部分の裏地が丸見え状態に……。普段私がうつぶせオナニーに使う裏地部分がさらされると、何だか私自身も恥ずかしい気持ちになります。
キルティング裏地とセックスしたがっている私のペニスが、先走り液を漏らしてしまいました。ここで我慢できなくなって、私は自分のコレクションから、もっともデザインの似ているジャケットを取り出して、裏地を股間にあてがいました。ひんやりスベスベのキルティング裏地の触感をムスコで感じながら、画面の向こうでジャケットが処刑されていく様子に見入ります。袖をジョキジョキ切り取られたジャケットは、まるでベストのようになってしまいました。それでもまだジャケットの原形をとどめているうちはマシです。最後には残りの生地が手で引き裂かれます、ビリィッという音は、ジャケットの断末魔の叫びのようです。もはやジャケットはフード以外がボロボロの短冊状になって、過去の面影を残さない骸と化してしまいました。
ここまで見てしまった私は、裏地をあてがっていた股間に伝わってくる強い刺激を押さえきれず、ジャンパーでペニスを包んで激しくしごきました。亀頭から伝わってくる化繊裏地の感触に身を委ねながら、視線は動画に釘付けです。ぼろクズとなって床に散乱したジャケットを見た瞬間、私の脳内がスパーク!肉棒から思いっきり精を放ちました。ドクドクと裏地に流れるザーメンは、いつも以上に濃厚で、粘り気の強いものでした。
私にとって、冒頭の動画は普通のAV作品以上に興奮するものでした。初めてこの動画を見た夜、動画を何度も何度も再生して、オナニーを3回もしたんですよね。もちろん、3回とも、私が持っているジャンパーの裏地で布コキして果てたのですが……。
この動画は、真の「ジャケットフェチ」「切り裂きフェチ」が見れば、私のように最高のオナネタになるんですよ。動画の投稿者自身も、似たようなタイプのジャケットばかりを切り裂いているので、おそらく私とかなり似たフェチなのだと思います。キルティング裏地やゴム編みなどへの拘りは共通しているのでしょう。もしかしたら、投稿者も、ジャケットを切り裂いた後、カメラを止めてオナニーに耽ったのかもしれません。
このように、ネットの世界でフェチ仲間と出会うことがあります。もちろん、リアルな交流はありません。それでも、「フェチ」という言葉が流行している割に真のフェチとはなかなか出会えない日常の中で、ネットを通してでも仲間がいることを知った私はとても励まされました。
これは、20年くらい前の話です。私も随分と年を取りましたが、フェチは今も衰えず……。フェチとは一生付き合わなければならないんでしょうね。
※動画は削除されました。
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