自分に優しく声をかけてくれる女がいると男は勘違いするものです。女は自分に性的な好意があるわけではなかったのに、男の方は裏切られたと勘違いして女を恨みます。そんな男女の微妙な気持ちのすれ違いからレイプに発展する様を描いたのが『究極拷問職人伝説 黒縄達磨』です。「黒縄」というのは、仏教における八大地獄のうち下から2番目の黒縄地獄のことでしょうか?それはさておき、女優の牧野絵里さんが微妙というか何というか……。現実問題として、このくらいの顔の方が男を勘違いさせやすいのかもしれません。
勘違いしたキモ男が「お金はいくらでも払います」と言って、拷問職人に絵里さんの拷問を依頼するわけですが、報酬の支払いと秘密厳守で職人は仕事を引き受けます。
さて、意味不明な報復劇に巻き込まれた哀れな絵里さんは縄で縛られて監獄に捕らわれます。ファー付きの上着に縄が食い込んでいるのが魅力的といえば魅力的ですが、電マやおもちゃを使った責めがしばらく続くだけです。絵里さんは「ごめんなさい、ごめんなさい」と叫びます。とはいえ、私にとっては「だから何?」でした。衣服を汚すわけでも切り裂くわけでもなさそうです。ただ、スカートの裏地がずっと見えていて、その化繊光沢にムラムラさせられます。

パンスト破りがあって、しばらくすると、拷問職人がハサミを持ち出しました。「動くな!切るぞ~」と刃先を顔に突き付けて絵里さんを脅迫します。「どこから切ってほしい?」と笑いながら言うサディスティックな男は、おっぱいやオマンコにハサミを押し当てて、「嫌嫌」と拒絶する絵里さんを精神的に追い詰めていきます。ハサミのチョキンチョキンという音が残酷です。
「まずはあんたが着てた服から切ってくか」
拷問職人が絵里さんのワンピースのスカートをハサミで切っていきます。気持ちよさそうな化繊裏地のあるスカートも真っ二つに切り裂かれ、ただのボロ布と化しました。拷問職人は「ほら、破けっちゃったよ」と言いながら、哀れなスカートをビリビリっと手で引きちぎりました。絵里さんは「嫌だぁ~」と言いますが、嫌なのはスカートの方でしょう。
「お腹が出てきた」
拷問職人はスカートの前の部分を引き剥がしてしまいました。「これ切ったら、もう服として役に立たないよな?」と肩の部分の布地を切って、おしゃれなお洋服も完全にゴミにします。もとがどんな服だったのかはよくわかりませんが、少なくともこんな撮影で切り刻まれてよい服ではなかったはずです。
衣服切り裂きのシーンは全体の中のほんの僅かなので、そこの部分を観るためだけに購入するかどうかは悩ましいところです。衣服切り裂きフェチでなくても、女に復讐するシチュエーションが好きなら別ですが……。私にとってはちょっと微妙でした。
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